法令順守
労務管理の基本は法令順守です。
労働関連法令はたくさんあって、その全てに目を通すのは至難の業ですが、万一のときには、言い訳は利きません。重要な法令義務に適正に対応していれば大事に至ることはあまりないと思いますが、どの法律のどの条項が重要なのかを知らねばなりません。一つの目安は罰則がある条項ですが、他にも厚生労働省のホームページ等で情報を収集する必要があります。
法令順守(コンプライアンス)のために
法令順守のためには、全ての関係する法令を特定し、その要求事項を理解しなければなりません。また、法改正がしばしば行われますので、そのモニタリングも必要です。更に、法律と同じく規格にも対応する必要があります。
即ち、法令順守には時間とコストが掛かります。
経営者の方は、そのことを理解した上で、しかしこれは事業を営むのに最低限必要な”ライセンス”であるとして「法令順守」をコミット(約束)する必要があります。
コミットメントの第一歩は、責任者の任命です。そして、何をどうしていくのか、優先順位を考えながら計画を立てていくことになりますが、リスクとバランスを取りながら効率的に進めるには、やはり専門家のアドバイスを受けた方が良いと思います。
法令データベース(労働安全衛生法を除く)
オフィスおかべでは、労働や社会保険関連法令の条文を容易に検索するために、データベースを作成しています。
- データベースの特徴(添付ファイルに概要を示しますので参照下さい ⇒ PDFファイル
- 労働・社会保険関連の主な法令は、労働安全衛生法を除き、登録しています
- 総務省インターネットデータベースの法令更新に合わせて、ほぼ毎月最新化しています
- 各条文にコメントや解説を付すことができます(但し、データベースはオフィスおかべ用に作成したものであり、ユーザーの方がデータ内容を追記・更新しても当方が発行する次回最新版には反映されません)
- 法令を読むときに面倒なことの一つに、政令・規則や添付別表の参照があることが挙げられますが、これら参照画面を別画面で同時に表示できます
- Microsoft社のデータベースソフトAccessで作成しています。Accessがインストールされていなくても無償のAccess runtimeをダウンロードすれば利用できるようです
この法令データベースをご希望の方がおられましたら、ご連絡頂ければ無償でお送りします。
詳細なマニュアルは作成していません。使い方については、個別にご説明します。
法令データベース(労働安全衛生法)
労働安全衛生法を始めとする安全衛生関連法(ボイラー則、有機則、粉じん則等の諸規則を含む)については、事業の種類や内容によって適用条項が大きく異なります。オフィスおかべでは、「アエカ法規検索システム」として、上述のデータベースとは別に、データベースを開発して提供しています。
表示される質問に答えていくことで、各法令や規則のどの条項が適用されるのかがわかり、且つ、それら条項の適合状況を入力することで、法令順守管理が容易にできます。
詳細は、こちらを参照下さい。 ⇒ 「アエカ法規検索システム」
法令順守(コンプライアンス)自己診断
就業規則や日常の労務管理についてコンプライアンス診断をお勧めします。
まず自己診断から始めたいという方に、チェックリスト(サンプル)を用意していますので、お試し下さい。
当オフィスで作成した労働基準法と労働安全衛生法のチェックリストのサンプルです。(法令から抜粋したものです。より分かり易いものにする予定ですが、とりあえず掲載します。)
⇒ 労働基準法及び労働安全衛生法チェックリスト(PDFファイル)
不明な点がありましたら、また、その他の労働関係法や就業規則のチェックリスト、人事労務関係(安全衛生を含む)諸規程のサンプルも準備してありますので、お問合わせ下さい。
文書・記録の作成及び官公庁への届出
法令は、就業規則や36協定等の文書及び健康診断結果や作業環境測定といった記録の作成を義務付けていますが、それらの中には、官公庁に届け出ないと効力を発揮しないものもあります。
また、労働保険や社会保険の諸手続きについては、所定の様式を使用して期日までに届出を行います。
各法令で、どのような文書や記録を作成し、届け出る必要があるのか、また、会社を設立したとか、社員を雇用した、といった労務管理上の出来事(イベント)があったときに、どのような手続きが必要なのかをまとめたものです。
チェックリストとしてご利用下さい
⇒ 法令毎の文書・記録の作成及び官公庁への届出(PDFファイル)
⇒ イベント毎の文書・記録の作成及び官公庁への届出(PDFファイル)